13番地で生きています

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4月15日の会見ですばるくんが自担になった話

エイタメ期から関ジャニ∞のお茶の間になり、JAMでこれ以上はやばいな・・・・と思いながら沼にハマり、2017年秋から関ジャムセッションですばるくんしか目に入らなくなってから起きた、あの会見。10:00にお知らせがきたとき「ああ、やっぱり」「うそだ」が同じくらい押し寄せてきた。会見に現れたメンバーの憔悴と動揺が全く隠せてない姿に、冒頭から涙が止まらなかった。

 

アイドルは嘘をついて生きている、と思っていたのに。「正直、今日という日が来ないでほしかった」と泣く横山さん、「自分勝手な決断、でも嫌いになれない」とショックを隠せない大倉くん、「しつこいと思われるくらい止めたけど、決断を尊重したい」と前を向こうとする亮ちゃん、安田さんのメガネをかけ、不自然に微笑む丸山さん、「男の決断に、背中を押す以外にはなかった」と幼馴染の立場で振る舞う村上さん、「今まで共に走れて最高でした、倍々!」と明るさに切なさを詰めこんだ安田さん。そのどれも、金メッキを纏ってない、1人の人間としての言葉だった。20年を共にする仲間、メインボーカルを突然失うショックを隠せない泥臭さに、ああ、この人たちから目を離せない理由はこれなんだと今更ながら思った。

 

"僕は あなたの後ろでドラムを叩くことが好きでした"

 

大倉くんは自分の景色が変わるなんて、思ってもみなかったんだろうと思う。どんな気持ちで、こんな切ない文章を残したのか考えるだけで今でも泣いてしまう。

 

そんななか「楽しいことしかなかった、1人じゃなかったですから」と言い切って、21年のつながりを断つ重みも、何万人に号泣されることも、メンバーやスタッフが途方にくれることも、痛いくらいにわかりながら、これからの自分に嘘をつかないために、居場所を捨てる決意をした、まっすぐな目をしたすばるくんが中心にいた。こんなにも、自分の意思にまっすぐ、飾らない人をTVで見たことがなかった。

 

その日から、急転直下型のオタクなので、ものすごい勢いで関ジャムセッションを漁り、スバラジを聴いて、DVDを観て、雑誌を読み、気づいたことが2つ。

1つめは、心から音楽を愛して、音楽に愛された人だということ。歌唱力は理解していたつもりだったけれど、Jukebox(DVD)の衝撃は本当に大きかった。「宇宙に行ったライオン」の圧倒的なパフォーマンス。孤高の存在であるすばるくんの強さと儚さをまざまざと感じ、音楽に天性の才能で以て意思を込められる人だと思った。そして「小綺麗にしてもしょうがない、一発録りで生々しくさらけ出したい」とソロデビューのインタビューで語っている通り、ライブやソロ音源の人間くささは、いわゆるジャニーズのイメージとは全く異なるもので。私服でクロマニヨンズのバンTを着たり、ラジオでめちゃくちゃマニアックな音楽トークをしたり、レコードを買うのが趣味だったりする人が思うありたい姿や音楽と、グループとしてリリースする音楽やパブリックイメージとの乖離に、きっと苦しんできたんだろうなと痛感したし、自分の音楽を追求したい気持ちが生まれるのは必然で、追い求めてほしいと思わされた。

2つめは、関ジャニ∞メンバーのことが心底好きなんだなあということ。固い表情で、目をしぱしぱさせがちなバラエティのトークでも、メンバーと話すとき、メンバーについて話すときだけは笑顔にあふれた、穏やかな表情ばかり。理想のありたい姿がどれだけ乖離していても、21年間ジャニーズにいたのは、この人たちと離れる決断ができなかったことが大きいように感じた。すばるくんは、このメンバーと大きな夢を追うことを、(無理をしていたわけでもなく)自分よりも、何よりも、大切にしていたのかもしれない。

 

後追いすぎるほど後追いで関ジャニの深みに急転直下でハマって3ヶ月。7月6日から、怒濤の3日間、Mステ、THE MUSIC DAY、クロニクル、関ジャム。すべての番組で「関ジャニ∞」の人間力に、打ちのめされた。

 

Mステ「NOROSHI」。

「両手に止まない風受けて 足跡のない夢を行け」でアップになったすばるくんの目は、涙目ながら、息を呑むほど強くて、まっすぐで。

 

THE MUSIC DAY「オモイダマ」。

「オモイダマ 今 空へ駆け上った それはあの太陽より眩しかった」をアカペラで絶唱するすばるくんの声は、どストレートに胸に刺さり、最後のCメロ、すばるくんの「限界超え見えた扉破れ今」、横山さんの「頑張ってきたこと知ってるから」、村上さんの「泣いた日も無駄じゃない」の歌詞が、それぞれの想いを綴っているようで、そしてそれぞれ声が震えていたことも相まって、泣かずにはいられなかった。

 

関ジャニ∞クロニクル「heavenly psycho」。

数秒前まで爆笑していたのに、丸山くんが突然真顔で「ほんまにお前のこと好きやねん」と伝えて空気が一変し、安田くんが静かに泣いていた。7人が、7人だけの空間で歌った初期の関ジャニ∞の名曲は、全員びっくりするくらい声が澄んでいた。7人は20年間、どれほどの苦楽を共にしてきたのだろう。

 

「すばるくん、あなたが大切に守ってきた関ジャニは、ここから6人です。あなたがいてくれた時間も、あなたがいなくなることさえも、 6人はちゃんと力に変えて、ちゃんと笑顔に変えて、強くなっていくはずです。」

 

大切に守ってきた関ジャニ。圧倒的な歌唱力を持つ彼が、どれほどの愛情を持ってグループ活動をしていたか、今では推し量ることしかできないけれど、TVのナレーションにこう表現されるすばるくん。一般的なイメージは、少し無愛想でアーティスト気質な一匹狼なイメージがある彼の、裏側を含めたグループでの振る舞いを思わずにはいられなかった。

 

生放送の関ジャム「LIFE ~目の前の向こうへ~」。

無責任ヒーローの演奏を終え、谷中さんとハイタッチしたすばるくんが涙目ながら誇らしげで。守ってきたものと、これから見たい景色が垣間見えて、もうすでに泣いていたけれど。 LIFEは、「あまりにも想いが込められた演奏」であることに、涙が止まらなかった。

 

カメラを観ないように必死に演奏する村上さん、一瞬でも気を抜いたら涙がこぼれそうな横山さん、決意したような目でまっすぐ演奏をする安田さん、「あの日交わした約束をずっと覚えているから」と満面の笑顔ですばるくんを指さした大倉くん、涙をこらえ、すばるくんを凝視する丸山さん、最後の最後に、歌えなくなり、涙を流した亮ちゃん、ずっと涙を浮かべながらも、強い目で、前だけを向いて演奏しきったすばるくん。

 

”もう一切、もう一切、振り返らずに歩み続けたい

まだまだ終わらないから”

 

本当に、この曲のすべての歌詞が、あの瞬間の、彼らの曲として響いていた。いい音楽は、上手い下手じゃない。わたしにとって「強い想いが込められた音楽」がいい音楽であり、まぎれもなく、2018年7月8日の「LIFE ~目の前の向こうへ~」は最高の音楽だった。

 

きっと、すばるくんの決意は、揺らいでない。ジャニーズという冠に苦しみ続けたことも間違いなく、でも関ジャニ∞というバンドを愛していることも真実だと思った。

 

すばるくんがアウトロで「eighter!!」と叫ぶ。

「これからの6人を応援してください」しか言えないすばるくんがファンに向けた、精一杯の、愛をこめた、美しすぎる、お別れの言葉。

 

最後にコメントを求められて「やっぱり、寂しいね」と泣いた亮ちゃんと「頑張って」と真っ赤な目でギリギリ絞り出した横山さんの言葉に想いの全てがのっかっていて、7人の人間くささには、本当に嘘がなかった。

 

すばるくん。

わたしは、こんなに愛し、愛される人たちに囲まれていることも、苦しみながらも大きなステージに立ち続けた凛々しさも、その場所を捨ててでも手に入れたい夢があることも、大好きな場所に、二度と戻らないと決断できる強さも、心底うらやましく思います。

 

どうか、どうしても手に入れたかったものを、あのまっすぐな目で追ってください。そしていつか、ひとりの人間として、歌う姿を見せてください。全て自分が表現したい音で、届けてください。アーティスト 渋谷すばるの門出を全力でお祝いしています。

 

あまりに美しい終わりを見て、全然立ち直れていませんが、わたしはわたしの日常を、嘘なく生きていきます。

 

幸せに、生きてください。

この上ない感動を、ありがとう。